■妊娠・出産するために、知ってほしいこと


今、赤ちゃんが授かれないということは、「育み(妊娠)」「育てる(子育て)」おからだになっていない・・・ということを意識してください。

 

ごく身近に感じる「妊娠」「出産」は、普通のことのように思われますが、実際は信じられないようなダイナミックな変化を女性の心身に及ぼすため、多くのリスクが伴うものだからです。

 

たとえば・・・

妊娠中は赤ちゃんに酸素を送るために、血液の量を1.5倍に増やし、体重も10㎏近く増えていきます。その分、血管と心臓に相当な負担がかかるようになります。

 

また、自分とは違う細胞を持つ赤ちゃん(胎児)を異物として攻撃しないようにする(流産防止)ため、お母さん(母体)は免疫機能(風邪などのウイルスや細菌などをやっつける働き)を抑制します。そのため、風邪などの感染症にかかるリスクが上がります。

加えて、妊娠中は血液が固まりやすくなる、糖尿病や高血圧が発症しやすくなるといったリスクも上がります。

 

妊娠中を無事に過ごしても、今度は出産のリスク(難産になってしまう場合や、出産の際の出血量が多くなる場合など)が伴います。

 

妊娠も出産も、ごく身近に感じやすく、また時間(十月十日)をかけて変化するため、このようなリスクが見落としやすいですが、妊娠と出産は多くのリスクと背中合わせなのです。

 

今、赤ちゃんが授かれない・・・

それは、妊娠・出産に伴う大きな変化に、今のおからだでは上手く順応できない状態であるということを、ご自身のからだがあなたにメッセージを送ってくれているのです。

 

妊活は、妊娠できるからだ作りと同時に、出産できるからだ作り、そして元気に子育てするためのからだ作りでもある大事な時期なのです。

■女性も男性も妊娠しやすいのは「20代」


私たち人間の成長(成熟)は25歳くらいでピークを迎え、少しずつ落ちて(老化)いきます。

この成長過程は、男女の妊娠率にも影響を与えていると思われます。

 

1年間の妊娠率を女性だけでみると、とくに排卵期を意識しない場合でも、20代前半では約85%、20代後半では約80%と妊娠率は高いです。

30代になると徐々に低下して、30代前半で約70%、30代後半で約55%となり、40代になると前半では約35%ですが、後半になると約5%と急激に低下します。

 

一方、男性の場合ですが、妊娠率は男性の年齢とも関係があります。

男性の年齢別に相手の女性がどのくらいの期間で妊娠をしたかを調べたデータがあります。このデータによると、29歳以下の場合は平均6~7ヶ月、30~44歳では10ヶ月、45~49歳では19ヶ月、50歳以上では32ヶ月となっています。

 

近年、「卵子の老化」によって、卵子の老化による妊娠率の低下が注目を浴び、子宝を考える女性の年齢層が高くなったことが大きな原因として上げらていますが、年齢による妊娠率の低下は、何も女性ばかりではないのです。

上記の数値で分かるように、女性も男性も等しく、妊娠率は20代が高く、それを機に妊娠率は低下します。

■妊活と生活習慣のつながり


近年クローズアップされている「卵子の老化」は、「女性の妊娠する力」に大きく関係しています。

 

卵子は精子と違い、母体に宿った時から作られ、一緒に年を重ねるので、卵子の老化による影響が、そのまま妊娠率に反映されるからです。

 

少し話が逸れますが、卵子の老化とは、例えがあまりよくないかもしれませんが、簡単にいうと「お肌の曲がり角」と同じと言えます。

私たちには生まれつき、からだを整える生理機能が備わっています。

その中のひとつ、肌のターンオーバー(入れ替わり)は、基本として約28日間だと言われています。「お肌の曲がり角」とは、このターンオーバーが長くなる、つまり肌を整える力(修復・回復機能)が低下するということです。

実は卵子にも、「ダメージから卵子を守る機能」「受けてしまったダメージの傷を治す機能」があります。この機能が年齢によって低下し、卵子に傷が蓄積されていく=卵子の老化につながるのです。

※ニューヨーク医科大学が2013年、アメリカの医学雑誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に、『卵子老化の原因のひとつにDNAの損傷があるが、年齢が高くなるにつれて、その損傷を修復する能力が低下してくる』という研究結果を発表。

 

卵子の老化の他に、卵子の絶対数のこともありますが、私たちは毎日、少しずつ年を重ねて(老化)います。これは女性に限らず男性もです。

人間は25歳をピークに、成長(成熟)から少しずつ老化に転じます。つまり、25歳からは年齢を重ねるごとに、意識して自分自身を「労わなくては」元気に過ごすことができなくなります。

同じように、妊娠する力も年齢が上がるにつれて、お互い(男女とも)に意識して養っていくことが大切です。

 

もともと人間の妊娠率は、決して高くありません。

月経1周期にどのくらいの確率で妊娠するのかを調べたデータはいろいろとありますが、排卵期に合わせてタイミングよく性行為をもった場合でも約30%、排卵期を意識しない場合では、20代で約25%ぐらいだと言われています。

 

妊娠率が最も高い20代でも、妊娠率は20~30%です。

生きている限り、老化することは止めることができないので、老化による妊娠率の低下も止めることができません。

でも、「老化を緩やかにすること(アンチエイジング)」は、誰でもできます。

それが食べ物や飲み物だったりと、日常生活のちょっとした生活習慣なのです。

 

妊活で「生活習慣を見直す」とは、「老化を緩やかにする=元気を養う」ということです。

分かっていても、どうすればいいのか、何に気をつければいいのか、分からない方も少なくないと思います。

 

もしかしたら、ご自身の生活習慣、パートナーの生活習慣が妊活の妨げになっているかも・・・と思われる方、よろしければご予約の上、ご相談くださいませ。

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